賞状・表彰状・感謝状の書き方

賞状・表彰状・感謝状の書き方を無料で説明

筆の下ろし方・手入れ・保管方法

賞状筆耕に用いる筆の手入れ

新しい筆には、穂の全体に糊(ふのり)がついています。いきなり墨をつけて使用すると、筆先をいためてしまいますので、穂先の3分の1または2分の1程まで親指を人差し指でつまんで次第にほぐして下さい。ほぐし終わったら、1度ぬるま湯で洗い、糊を落とすようにしてから墨をつけて使用します。 使用後は、そのまま放置せず、乾かないうちに墨を含んでいる部分のみを水洗いし、先を整えて筆巻などで保管して下さい。自然乾燥で構いません。洗いすぎは、根元の糊がとれてしまうので厳禁です。適度に洗い、筆の寿命を出来るだけ保ちましょう。

筆の選び方

賞状筆耕に用いる筆の種類

筆は、大筆・中筆・小筆に大別されますが、賞状には小筆を用います。穂の根元部分の直径が5mm程度で、穂の長さが15~20mmくらいの大きさが理想的です。 毛の種類は様々あり、羊毛・イタチ・馬・ネコ・ウサギ・狸などの動物の毛が使われています。 羊毛やイタチが人気があるようですが、同じ毛でもピンからキリまでありますので、良質なものを選びましょう。 毛の種類により、墨の含みが良いもの、穂先がシャープなもの、腰が強く持ちが良いもの、穂先がよく揃っているものなど違いがありますので、上記の点をふまえて自分に合った使い勝手の良い筆を選んで下さい。

筆について

賞状筆耕に用いる筆

賞状を手書きで書く場合、筆選びは最も重要です。特に細字は、筆により仕上がりが変わってくるほど影響が大きいので、良いものを選びましょう。購入する場合、書道用品の専門店など、種類が豊富にあるところで知識のある人にアドバイスを受け買うことをおすすめします。 賞状書きといっても大きさは様々で、大判の場合はB3サイズ、小さいサイズの場合はB5サイズ程度と、大きい文字・小さい文字を書く必要がある為、文字の大きさに合った筆が必要となります。 また、新しい筆は穂先が充分こなれていない事で書きづらいものなので、書き慣れた使いやすい筆を数本保管し、交互に使用するのが良いでしょう。

英文賞状の枠(フレーム)

英文賞状枠(フレーム)

日本語の賞状の場合は、一般的に和風の鳳凰枠用紙が使用されますが、英文賞状の場合はシンプルな枠が好まれます。 印刷会社などの専門の業者では、英文賞状に合うシンプルな枠(フレーム)を用意している所も多いので、事前に確認し注文すると良いでしょう。 自分で印刷したい場合は、無料(または有料)のフレーム枠を探すか、フレーム枠が印刷されている賞状用紙を購入し、印刷して下さい。 英文賞状は、日本語の賞状に比べ文字数も少なくシンプルなイメージになる事が多いので、文字のバランスとそれに合う枠(フレーム)を考え、全体的なバランスを考えイメージすると良いでしょう。 ロゴマークや金シールなどの加工を加える場合は、色や大きさなどを十分に考慮し作成する事をお勧めします。

英文賞状の金シール

英文賞状(金シール)

外国で発行されたdiplomaなどの英文賞状では、賞状に金色のシールが貼付されているのをよく見かけます。金シールにある文字やロゴなどはエンボス加工(浮き出し加工)されており、このシールのおかげで、ぐっと高級感が増します。 金箔加工の場合、金型代(エンボス加工の場合は2つ必要)や金箔押し代が必要となり低枚数では高額になってしまいますので、金シールを作成し、出来上がった賞状に後から貼付する方法が安価に作成出来るようです。 日本にも金シール作成を請け負う専門の業者がありますので、英文賞状を作成する場合は金シールを検討してみるのも良いでしょう。

英文賞状のサイン

サイン

日本語の賞状の場合は、贈者の会社印や代表印を押印する事で、その賞状(証書)はその贈者より間違いなく発行されましたという証となりますので、押印が必要となります。 英文の賞状場合、贈者のサインが押印と同じ意味合いとなりますので、贈者名のサインを最後に書き入れます。 和英併記の場合は、和文の贈者名の箇所に押印し、英文の贈者名の箇所にサインを書き入れます。

賞状の余白

賞状の余白

賞状用紙に文字を書き入れる際、全体のバランスを考え、上下左右に適度な余白を入れることは必要です。ただどの程度の余白を入れるかは、用紙のサイズや文字数で変わってきますので、その賞状に適したバランスを考え、事前にレイアウトを考えてから書き入れます。 表題・受者名・本文・年月日・贈者名の文字の大きさ・余白を十分に考慮し、メリハリがつくようにバランスを考えます。

賞状の文字数

賞状の文字数

賞状の文字数は、表題から贈者名までの全てを含め100文字程度が全体のバランスを考えると良いと思います。最近では、(特に感謝状の場合)本文に内容を詳しく記載する事で文字数が多くなる傾向がみられますが、文字が多すぎる場合賞状に書き入れる文字の大きさが小さくなってしまい、バランスが悪くなってしまいますので注意が必要です。 200文字や300文字など、手紙風に多くの文字を書き入れたい場合は、手書きでは不向きとなりますので、印刷の方が良いでしょう。

鳳凰枠用紙

金箔押し加工 鳳凰枠賞状用紙

賞状用紙の中で一番使用される用紙は、和風の鳳凰枠用紙だと思います。 学校など賞状が飾られている所では、鳳凰枠用紙の賞状は必ずといって良いほど見かける昔から今に至るまで使い続けてこられた用紙です。鳳凰(鳥)がデザインされている枠で、枠が金色で印刷されています。各用紙メーカーで取り扱いがあり、枠のデザインはメーカーにより異なります。この既製品の鳳凰枠用紙は、枠のデザインが用紙メーカーにある為、第三者が枠を無断で印刷する事は禁止されています。 一般的に使用されるのが、枠が金色で金粉が付いている手書き筆耕用の鳳凰枠用紙です。手書き筆耕用に作られた用紙の為、家庭のプリンタで印刷は出来ません。(枠に金粉が付いている為、プリンタに通すと故障してしまいます)用紙の色は、クリーム色と白色があります。この用紙の場合は、手書き筆耕で作成するか、賞状の作成を請け負っている業者(印刷会社)に発注して作成して下さい。 その他、枠が金箔浮き出し加工になっているグレードの高い鳳凰枠用紙もあります。高級感を出したいときや他の賞状と差別化したい時などにお勧めです。 また、自分で印刷が可能なプリンタ対応の鳳凰枠用紙もありま・・・

日本語の書体

日本語の書体(賞状作成)

日本語で賞状を作成する場合、手書き筆耕の場合は楷書体で書きます。 書体には楷書体・行書体・草書体・隷書体がありますが、賞状の場合、抑揚変化をあまり活発にせず、むしろ隷書体に近い感覚でゆっくりと、肉太に仕上げると、全体のバランスが良く落ち着いた仕上がりになります。 印刷の場合は、本格的な賞状を作る場合は楷書体・行書体を用い、シンプルな賞状を作りたい場合は明朝体・ゴシック体で作成する事が多いようです。 賞状作成を請け負う業者では、業務用のフォントとして毛筆の書体(楷書体・行書体)を用意しています。 共通の箇所を印刷し、差し替わる箇所を手書きで書く場合は、楷書体で印刷した方が、後から手書きする事を考えると違和感なく仕上がりますのでお勧めです。

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