「賞状作成ルール」の記事一覧

基本のレイアウト

賞状基本レイアウト

賞状を作成するにあたって、文字の配置・大きさを適度なバランスでレイアウトする作業は最も重要であるといえます。どんなに整った文字だとしても、このレイアウトのバランスが悪いと良い仕上がりにはなりません。 賞状の基本となるレイアウトは、縦書きの場合、画像のように本文を頂点として右は受者名・表題の順に右下がりに、左は本文・年月日・贈者名の順に左下がりに、全体を見た時に本文を頂点とする山となるレイアウトがバランスが良いとされますので、このレイアウトが基本と考えレイアウトしましょう。 ちなみに、横書きの場合は、このレイアウト(山)を左に90度回転させたものが基本となります。 ただ、文字数などそれぞれの原稿により基本のレイアウトがすべて当てはまるわけではありませんので、その賞状に合った配置をして下さい。基本となるレイアウトをもとに、その賞状が一番見栄えの良いと思うバランスを考えましょう。

賞状の余白

賞状の余白

賞状用紙に文字を書き入れる際、全体のバランスを考え、上下左右に適度な余白を入れることは必要です。ただどの程度の余白を入れるかは、用紙のサイズや文字数で変わってきますので、その賞状に適したバランスを考え、事前にレイアウトを考えてから書き入れます。 表題・受者名・本文・年月日・贈者名の文字の大きさ・余白を十分に考慮し、メリハリがつくようにバランスを考えます。

賞状の文字数

賞状の文字数

賞状の文字数は、表題から贈者名までの全てを含め100文字程度が全体のバランスを考えると良いと思います。最近では、(特に感謝状の場合)本文に内容を詳しく記載する事で文字数が多くなる傾向がみられますが、文字が多すぎる場合賞状に書き入れる文字の大きさが小さくなってしまい、バランスが悪くなってしまいますので注意が必要です。 200文字や300文字など、手紙風に多くの文字を書き入れたい場合は、手書きでは不向きとなりますので、印刷の方が良いでしょう。

日本語の書体

日本語の書体(賞状作成)

日本語で賞状を作成する場合、手書き筆耕の場合は楷書体で書きます。 書体には楷書体・行書体・草書体・隷書体がありますが、賞状の場合、抑揚変化をあまり活発にせず、むしろ隷書体に近い感覚でゆっくりと、肉太に仕上げると、全体のバランスが良く落ち着いた仕上がりになります。 印刷の場合は、本格的な賞状を作る場合は楷書体・行書体を用い、シンプルな賞状を作りたい場合は明朝体・ゴシック体で作成する事が多いようです。 賞状作成を請け負う業者では、業務用のフォントとして毛筆の書体(楷書体・行書体)を用意しています。 共通の箇所を印刷し、差し替わる箇所を手書きで書く場合は、楷書体で印刷した方が、後から手書きする事を考えると違和感なく仕上がりますのでお勧めです。

賞状に使う漢字

賞状に使う漢字(固有名詞)

賞状に使う漢字は、新聞や雑誌同様に、常用漢字の範囲内で使用します。 俗字や略字を使用してはいけません。 ただ、人名や地名の固有名詞に関しては、正式な漢字を使用します。

受者名の敬称(殿)

受者名の敬称(賞状作成)

受者名に敬称(殿)をつけるかは、賞状の種類によって異なります。 感謝状の場合は、相手に感謝の意を表わす為、敬称をつけます。 表彰状・賞状は、組織の上位の者がほめるのであり、敬称をつけないのが原則です。しかし、近年では、表彰状・賞状の場合でも敬称をつけるのが一般的になっています。 卒業証書・免状などの各種免許証は、原則として敬称はつけません。

角印や丸印の押印について

賞状への角印・丸印の押印

賞状には、必ず会社印・組織印(角印)や代表者印・社長印(丸印)を押印する必要があります。 これは、印が押印されている事でその賞状の贈呈者である本人が間違いなく発行したというしるしとなる為です。 会社名の箇所に会社印(角印)、贈者名の下に代表者印(丸印)を押印する形が正式ですが、最近では会社印(角印)のみを贈者名の最後の1文字にかけて押印する形が多くなりました。贈者名の最後の1文字にかける事で、角印の偽造防止になっています。

贈者名

贈者名(賞状作成)

贈呈者として会社名(組織名)・肩書き・贈者名を記載します。 文字の大きさは、本文よりやや大きめで、受者名より小さく書きます。 会社名(組織名)は贈者名より小さく書きます。 肩書きは、贈者名の真上に贈呈者よりも小さく書きます。 肩書きが長い場合や2つある場合は、2行で表記することもあります。

年月日(贈呈日付)

年月日・贈呈日付(賞状作成)

賞状には、大会・行事・式典等が行われる年月日を書き入れるのが原則です。 年月日の大きさは、本文よりも小さめで、全体の中で一番小さくします。 位置は、本文より1字分下げて書き入れます。 年号は西暦ではなく、元号(平成)で表記するのが原則です。 年月日の表記ですが、数の位を表わす「十」をつけて、平成二十五年十二月十一日のように書きます。 試合が行われた日と賞状を渡す日が異なる場合は、渡す日ではなく試合が行われて結果が出た日付を記載します。 渡す日(贈呈日時)が未定の場合、平成二十五年一月吉日のように「吉日」を用いたり、平成二十五年一月のように月までを記載することもありますが、日にちまで「年月日」をきちんとを記載するのが望ましいとされております。

本文(主文)

本文・主文(賞状作成)

本文(主文)は、内容を簡潔に書きます。 現在では、(特に感謝状の場合)内容を詳しく書く事も増えましたが、賞状作成ルールとしては、簡潔に記載するのが一般的です。 本文の大きさは、受者名や贈者名よりは小さく、年月日よりは大きめに書きます。 漢字は大きく、ひらがなは漢字よりも一回り小さめに書きます。 1つの語句が2行に分かれないように改行を調節します。 「は・へ・を」などの助詞が、行頭にならないように配置します。 最後の行の末尾は、少し余白があるように配置して書きます。 書き出し・改行の場合も、1字下げないで書きます。 本文の改行は原則1回とされています。 句読点は用いないのが慣例です。 文頭を1字下げない・句読点を使用しない等の理由は、文頭を下げる・句読点を付ける事で、どこで文章を区切り、どこで文末になるかを、相手に指示することで失礼にあたる(見下す感じになってしまう)という意味がある為、敬意を持って手渡す賞状では原則として使用しないのが一般的です。

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